その日、都内にある私立小学校で年に一度の父兄参観が行われていた。
恥らう気持ちをすっかり失くしていた母親達も、この日ばかりは誰もが競うようにお洒落をしていた。
派手な洋装に和服姿、また、高価なブランド品で身をかためている者。まるでどこかのパーティー会場でも見ているかのような華やかさだ。
そんな中、遅れてやってきた結城小夜子に皆の眼が向けられた。
小夜子は、不条理な母親達の敵愾心に満ちた視線をチクチクと感じながら、静かにドアを閉めて坂西の隣へ並んだ。
「やあ、結城さん。もう授業は始まっていますよ」
ドアのすぐ横に立っていた坂西信二が、小夜子のスペースを空けながら声をかけてきた。
坂西は息子の友達の父親で、会ったときには軽く会話を交わすくらいの間柄だ。
あいかわらず綺麗だな……
坂西の眼が色欲に澱んでいく。
毎回そうなのだが、小夜子の美貌を前にして普通の感情でいられた例がない。
まあ、それも無理はなかった。
小夜子がもしノーメイクで現れたとしても、その秀でた魅力は隠せないであろう。
それにしても……クラシック風のミニのスーツがスラリとした長身によく似合っている。
ミニスカートから覗くみっちりと張った太ももが質の高さを匂わせ、膝から下の脛の長さはおよそ日本人とは思えない。
スーツを地味に抑えているぶん、小夜子の煌びやかな容姿はさらに引き立っていた。
「今年は奥様じゃないんですね?」
ストレートのセミロングをかき分けながら、ジッと見つめる坂西に向かって小夜子が微笑みながら囁く。
「え、ええ、たまには自分の眼で息子の出来を確かめないとね。結城さんとこのご主人は……まだ海外出張中ですか?」
坂西はドキドキしていた。
口元がわずかに強張っているのを、自分でも感じている。
艶やかな切れ長の瞳は、坂西にとってあまりにも妖艶すぎた。
小夜子は、そんな坂西の心情を知ってか知らずか、赤いルージュをひいた唇に微かな笑みを浮かべてから口を開いた。
「来月に帰ってくる予定ですわ。ふぅ、いい加減に帰ってきてもらわないと……」
「いい加減に……アソコが寂しいんですか? もしかして、いつも一人で慰めているのでは?」
小夜子の言葉を遮るように坂西が言った。
一瞬、自分が何を口走ったのか分からずに、それを誤魔化すかのように小さく咳をする。
それに対し、軽く微笑を浮かべて教壇のほうに顔を向ける小夜子。
小夜子は、この坂西が嫌いではなかった。いや、むしろ好きなタイプである。
陽に焼けた肌にがっしりとしたスポーツマン体形。顔つきはやや童顔ではあるが、どこか野性的な雰囲気がいい。
「坂西さん、お宅の息子さんが発表しますよ」
小夜子に促され、坂西はあわてて我が子に視線を向けた。
だが、先ほどの失言が気になってしょうがないのか、横目でチラチラと小夜子の表情を盗み見している。
なんて美しい横顔だ……
見れば見るほど不徳な淫情が高まっていく。
横から見る身体のラインは、まさか小学生の子供がいるとは思えぬほどに流麗だった。
身体の線は細いのに、胸元の膨らみはそこの豊かさを物語るようにこんもりと隆起しており、また、ツンと上向いた華麗なヒップは、ミニスカートの生地になんとも官能的な丸みを作っている。どこをとってもケチのつけようがない完璧なボディに、坂西の理性は物凄いスピードで崩壊へむかっていた。
(くうう、もう堪らん。いちかばちか誘ってみるか……)
心の中でメラメラと燃え上がっていく情欲の炎が、ついに坂西を暴挙へと駆り立てた。
「お、奥さんの寂しさ、僕でよかったらいつでも慰めてあげますよ」
嫌われるのを覚悟で坂西は言った。
坂西の決死の言葉に、小夜子が正面を向いたままニッコリと微笑む。
この笑顔が坂西の邪悪な心に火をつけていく。
このとき小夜子の心には、淫靡な期待がうっすらと込み上げていた。
もともとが性欲旺盛な性格の小夜子。
夫が海外へ単身赴任してからというもの、熟れた肉体は日に日に性へのストレスを募らせ、いっそのこと浮気でもしようかと自暴自棄になったこともある。
だが、背徳行為へ至るほどの勇気は持ち合わせていなかった。
坂西の言うように、小夜子は疼く肉体を夜な夜な一人で慰めていたのだ。
もし坂西が本気で誘惑してくるなら、それを断る自信が小夜子にはなかった。
先生の質問に元気のよい声で挙手する子供達。
我が子を見つめる小夜子の眼が、次第に母性愛を含んだ母親の優しさに溢れていく。
「奥さんとこの勇太くん、ほんとに賢いですねぇ……」
垂れ下がった目元に僅かな緊張を忍ばせながら、坂西が満面の笑顔で言う。
「ふふ、坂西さんとこの翼くんだって、……!?」
言いかけて、小夜子の眉がピクリと険しく動いた。
隣に立つ坂西が、豊満なヒップをそろりと撫でまわしてきたのだ。
「翼くんだって賢いじゃないですか。……だ、だめよ、坂西さん」
平静を装い、小声で坂西を窘める。
しかし、一度火のついた強欲心は、もう坂西本人でも止めることが出来なかった。
「ははは、うちの翼なんて勇太くんの足元にも及びませんよ」
白々しく言いながら、押し当てた手にじわじわと力を込めてくる。
その手は、ムッチリと張りつめた尻の感触を確かめるように、なんとも卑猥に蠢いた。
ヒップ全体の丸みに沿って、縦横と大きく這いまわる坂西の手。
特に力の入った中指の先端は、中央に走る縦の亀裂を縫うようにして、グググッと力強く食い込んでくる。
「坂西さんとこの息子さん、いつも元気なんですね」
執拗にヒップをまさぐってくる坂西に、小夜子は皮肉を込めて言った。
「うーん、でもここ最近、なんだか元気がないんですよ。まあ、母親がかまってくれないっていうのもあるんでしょうけど……」
緊張交じりに答えながら、坂西は慎重にミニスカートの裾を掴んだ。
このような場所でスカートを捲り上げようとする坂西に、小夜子があわててそれを拒む。
だが坂西は意外に冷静だった。
とてつもない緊張と不安に駆られてはいるが、思考能力はしっかりしているようだ。
阻止しようとする小夜子の手をなんなくかわし、淫魔に憑かれた手をスルリとスカート内へ侵入させる。
「あっ、……」
小夜子の艶めいた唇がわずかに震えた。
坂西がパンティストッキングの上からムンズと尻朶を掴んできたのだ。
「や、やっぱり母親の存在って大きいですよね、子供にとって」
まわりに気付かれぬよう必死に会話を続けながら、坂西は無我夢中でヒップの深い谷間に指を突き立てた。
(あっ、……んん、何が母親の存在よ……もう負けたわ……)
小夜子は、坂西が触りやすいように両足を軽く開いてやった。
授業参観という静粛な場で行われる密やかな猥褻行為。
躊躇いをなくした坂西の手は、なんとも大胆に、そして、なんとも卑猥にスカート内をまさぐってきた。
開かれた太ももの付け根を自由に徘徊する逞しい掌。
ヒップを力強く撫でまわし、その手を縦の亀裂に這わせながら恥丘にまで滑らせてくる。
こんもりと、悩ましい盛り上がりを見せる頂には、突き伸ばされた中指がゴシゴシと擦りつけられてきた。
(あっ、やだ、感じてきちゃった……)
久しぶりに味わう男の愛撫に、小夜子の知的な瞳はすっかりと潤んでいた。
ときおり眼を伏せ、長い睫毛を揺らしながら必死で漏れそうになる嗚咽を堪える。
と、その時、小夜子の肩がビクンと跳ねた。
坂西の指が直に女陰へ触れてきたのだ。
(あああぁ……ストッキングを破いたのね……)
太ももの付け根あたりをしきりに弄っていた指が知らぬ間にストッキングを破り、そのままパンティの横から侵入してきたのである。
坂西は、秘唇から溢れ出ている蜜を指の腹で掬いとりながら、ヌルーッと割れ目をなぞりあげた。
「うっ、……う、ううん、」
おもわず漏れてしまった喘ぎを、咄嗟にごまかす小夜子。
先ほどの愛撫で、肉体はじゅうぶんに火照り疼いている。
秘芯を中心にゆっくりと燃え広がっていた愉悦の焔は、全身へと一気に高まっていった。
(あはぁ……だめ、声が……声が出ちゃう……)
坂西の指が秘裂の中にまで入り込み、指の腹で刺激的な摩擦を繰り返す。
教室内の活気によって、ヌチャヌチャといった淫靡音がまわりに聞かれる心配はないのだが、羞恥と快楽に困惑する小夜子には、悦びに濡れる淫らな音がハッキリと聞こえていた。
二本の指を挿入し、激しく膣壁を擦りたてる坂西。
潤んだ瞳で息子を見つめ、ルージュをひいた色っぽい唇をギュッと噛み締める小夜子。
「あっ、」
突然、小夜子の上半身が前のめりに傾いた。
膣内から這い出た蜜まみれの指が、割れ目のうえを滑りながら敏感なクリトリスを撫でてきたのだ。
「あら、結城さん、どうかなさったの?」
坂西の左隣にいた女性が、下腹部をおさえる小夜子に気付いて声をかけてきた。
「い、いえ、なんでもありませんわ」
「そうですか、お顔が赤いみたいですけど」
「わ、わたし、ちょっとおトイレに……」
小夜子はあわてて笑顔で答え、静かに室内を出た。
とてもじゃないが、坂西の熱い愛撫にこれ以上は耐えれそうにもなかった。
ガチャ、バタン、
小夜子は、トイレに入るとすぐにパンティとストッキングを一緒にズリ下ろした。
「ああぁ……ずいぶんと濡れているわ……仕方ないわよね、もう一年もご無沙汰なんだもの。それにしても、坂西さんがあんなに上手だなんて……」
成熟した身体に生々しく残る淫らな指の感触……
小夜子は、知らず知らずのうちに自身の濡れた花ビラを、差し伸ばした指でヌルヌルと擦りはじめていた。
「んっ、……んんっ、……あはぁ」
果実から溢れ出る淫蜜が、白い指をネットリと濡らしていく。
今日は参観日なのよ、こんなことをしてはいけないわ……
そう思ってはいるのだが、骨まで疼かせる痺悦感がとても焦れったくてたまらない。
放置され続けてきた肉体は、自分が思っていた以上に飢えていた。
秘唇を弄りまわす指の動きが、徐々に機敏さを増していく。
(あああぁ……欲しい……あなた……お願い、はやく帰ってきて……)
愛液にヌラついた二本の指は、プックリと膨らんだクリトリスに強い刺激を加えた後、陰毛に縁どられた淫唇からヌルーッと膣の奥へと入り込んでいった。
クチャクチャ、……ヌチャ、クチュクチャ、……
静寂したトイレに響く卑猥な蜜音。
特殊な環境での自慰行為が、理性すら狂わせるほどの興奮と快楽をもたらす。
トントン、……トントントン、……
「!?」
突然にドアをノックされ、小夜子はビクッとしながら硬直した。
「奥さん、僕です……坂西です。ここを開けてくれませんか……僕、もう堪らないんですよ……奥さんもこのままじゃ辛いでしょう?」
強張っていた小夜子の顔に、僅かな安堵が浮かんだ。
陰部からゆっくりと指を抜きながら、素早くパンティとストッキングを引き上げる。
そして、ドアの向こうにいる坂西へ静かに声をかけた。
「さ、坂西さん、ここは女子トイレですよ。こんなところを誰かに見られでもしたら……」
「そうですよ、だから早くこのドアを開けてくれませんか? 本当にもう辛抱ならないんです。奥さんだって我慢できなかったから、こんなところでオナニーしていたんでしょう」
「そ、それは……」
小夜子の心が大きく揺れた。
もしこのドアを開ければ、おそらく坂西は抱く腹づもりで押し入ってくるだろう。
抱かれてもいいかな……胸の内は抱かれたい気持ちでいっぱいになっている。
昂ぶる感情にざわめく背徳心。
(あなた、ごめんなさい……)
淫欲を抑えることは、もはや限界であった。
小夜子は、ロックをはずして恐る恐るドアを開けた。
ガチャ、……ギィ―――、
「ハアハア、お、奥さん……」
真っ赤に染まった顔で、急いで個室内へ入り込む坂西。すぐにドアロックをし、振り向きざまに小夜子の淫唇へむしゃぶりついた。
ボリュームいっぱいの乳房を自身の分厚い胸板で押し潰しながら、心地よい美女の唇に荒々しく吸い付く。
重ねた唇の中では互いの舌がネットリと絡み合い、舌の根までしゃぶりあげようとする坂西に、小夜子もまた積極的に舌を差し出していった。
「ん、んん、……ああ、たまらないよ、奥さん」
口の中に広がる小夜子の甘い唾液……坂西の情欲がどこまでも昂ぶっていく。
豊熟のヒップを両手で掴みとり、その張りつめた尻肉を狂ったようにこねくりまわす。
この荒々しい愛撫がついに小夜子を狂わせた。
腰のあたりにゴリゴリと擦りつけられてくる逞しい勃起棒。
小夜子は、それをズボンの上から柔らかく握りしめ、軽く上下にさすってやった。
「あっ、あああ……お、奥さん」
坂西が悲痛の声を洩らす。
しなやかな指が的確に男性のツボを刺激してくるのだ。
ムズ痒いような快美感が、腰全体にぞわぞわっと広がっていく。
坂西の眼から一切の躊躇いが消えた。
尻を揉みたくっていた手でスカートを掴み、それをスルスルと捲り上げてからパンティとストッキングを一緒にズリ下げる。そして、すぐさま剥き出しになった双尻を汗ばんだ掌でギュッと掴み、下から上へ、やや横に開くようにしながら激しく揉みこんでいった。
「んっ、んふぅ……ああ、いいわ……もっと、もっと強く揉んで……」
小夜子が、甘く囁きながら手さぐりでズボンのチャックを下ろしていく。
「お、奥さん……」
「あっ、坂西さんの……大きいわ……」
熱く、硬直しきった坂西の男根に、小夜子の胸はますます高まった。
ヒクヒクと、すっかり焦れている肉幹をギュッと握りしめ、先端の切れ目に滲んでいる透明汁をスッと人差し指の腹で拭い取ってやる。手のひらに感じる男の燃えるような淫情に、小夜子はおもわず熱い吐息を洩らした。
「うっ、ううぅ……気持ちいいよ、奥さん」
小夜子の細長い五本の指が膨れ上がったペニスの幹にしっかりと絡みつき、それがリズミカルに上下運動を繰り返す。
その、あまりにも卓越した指技に、坂西は全体の動きを止めた。
奥歯を強く噛み締め、全身の気を下半身に集中させていく坂西。鼻からは荒い息が断続的に漏れている。固く眼を閉じ、いじらしいほどの喜悦を浮かべる坂西に、小夜子のサディスティックな血が騒ぎはじめてきた。
「坂西さん、あとは自分で扱きなさい。ほら、私がジッと見ててあげるから」
先ほどの潤んだ瞳とは一変し、冷笑を浮かべながら言い放つ。
「えっ、そ、そんな……」
戸惑う坂西を尻目に、カチャカチャと手際よくベルトをはずしてやる小夜子。
スラックスとブリーフを足元までズリ下げ、坂西を便座の上に座るよう促した。
そして、坂西の手をとり自分のペニスを握らせると、小夜子自身は、その場にゆっくりとしゃがみ込んでからブラリと垂れた睾丸をモミモミと柔らしく揉んでやった。
「いい、イクときはちゃんと言うのよ。わかった?」
「あ、ああ……はい」
坂西が素直にペニスを扱きはじめる。
このとき、自然と主従関係が出来上がっていた。
煌びやかさを持った貴族的な美貌……滴りそうな悩殺美……坂西の心が簡単に屈してしまうのも無理はなかった。
「あらら、厭らしい汁がドクドクと出てきているわよ。そんなに気持ちいいの?」
「あああぁ……き、気持ちいいです……ハアハア」
小夜子は、睾丸を絶妙な力加減で揉み続けながら、空いている片方の手を男の筋肉質な尻に這わせた。
白魚のような指の尖端で、毛に覆われた肛門をスリスリと撫でてやる。
坂西はすぐに反応した。
腰をヒクヒクさせ、握り締めたペニスを小夜子の顔にむけて大きく突き出してくる。
小夜子は悪戯に笑いながら、肛門へあてがっていた指を坂西にしゃぶらせてやった。
「ほら、もっと唾液をまぶしてしっかりと舐めるのよ」
従順に指をしゃぶりあげる坂西。
流美な指が濃厚な唾液によってヌラヌラになると、小夜子は再びその指先を坂西の肛門にあてがった。
くすぐるように肛門の上でクルクルと軽く円を描き、唸る坂西に微笑を浮かべながら徐々に力を込めていく。
指の腹でじわじわと皺を伸ばすように愛撫してやると、坂西の唸りはいっそう重くなった。
「うひっ!」
突然、坂西が情けない声で泣いた。
小夜子が指の尖端を突きいれてきたのだ。
坂西は、腰を浮かせてギュウッと己の肉棒を強く握りしめた。
口を大きく開き、臓器のすべてが悦楽の焔に焼き尽くされていくような錯覚に陥っていく。
通常の快楽とは別の美感覚は、臀部を中心にして鋭く四肢を打ち抜いてきた。
「んぐうう、お、奥さん……イク、もう……うぐ、イキます……」
「いいわ、口に……私の口の中にいっぱい出してちょうだい」
小夜子が口を開きながら顔を寄せてくる。
汚らわしい汚濁汁をうっとりした表情で待つ美女の姿に、坂西はただならぬ興奮を憶えながらクチャクチャと淫靡な音を激しくたてて胸奥で獣の咆哮をあげた。
ビュ、ビュビュビュッ―――
真紅の唇に向けて、勢いよく飛び出す坂西の白濁液。
小夜子の優美な口唇は、ネバついた大量の精子を浴びてさらに妖艶さを増していった。
おびただしい量の精子を放出したにもかかわらず、なおも勃起を保つ坂西の肉棒。
小夜子は、頼もしい肉棒の存在に泥酔した眼を向けて起ち上がった。
「坂西さんのミルク、とっても美味しかったわ。お礼に私のジュースをあげる……」
艶やかさを増した唇をペロリと舐め、小夜子は後ろを向いてスカートを捲くった。
「あ、あああ……奥さんのお尻……とても綺麗だよ」
クリンッとした丸いヒップに、顔面をだらしなく緩ませる坂西。
何度も固唾を飲み、おぼつかない眼で必死に熟尻を睨みつける。
その偉大なヒップは、全体が気持ちいいくらいに上を向いて吊り上がっていた。
「遠慮しないで、好きなだけ存分に舐めまわして……」
甘い声で囁きながら、背中をググッと九の字に反って剥き出しのヒップを坂西の前へ突き出す。
坂西は、プリリと突き出されたヒップに夢中で喰らいついた。
「ハアハア、美味しいよ、奥さんの厭らしいジュース、とっても美味しいよ……」
「あはぁ……いいわ……たまんない……」
淫獣と化した男の愛撫は、火照った肉体にとてつもない刺激をもたらしてきた。
両手で淫らな亀裂をめいっぱい開き、そこへ顔を埋めながらヌラついたピンクの花ビラをチュバチュバとしゃぶりあげる。可憐なアナルへは鼻先の尖端をグリグリと押し付け、口に含んだ花ビラに淫蜜がなくなるや否や、すぐに膣の中へ舌を差し込んでから新しく分泌された蜜を掬い取った。
けっして上品とはいえぬガサツな愛撫。
だが、逆に欲情を剥き出しにしたその荒々しい行為は、小夜子の淫蕩の血を激しく煽りたてるのであった。
「んふぅ……あああぁ、もう、たまらない……きて、後ろから入れて……」
小夜子のふしだらなおねだりに、坂西がピクンッと顔をあげた。
そして、ズリ下がっているズボンとブリーフをあわてて片足から引き抜き、便座をまたいですぐに立ち上がった。
股間で隆々とそびえ立つ肉棒が、青筋を浮かべてピクピクと痙攣している。
さらにその尖端の切れ目からは、焦れる男の涙がタラタラと肉茎にまで垂れ流れている。
牡の本能は、濃厚な性臭と淫猥ボディを前に発狂寸前にまで昂ぶっていた。
「ハアハア、お、奥さん、好きだ……」
「ああ……はやく、はやくおチンチンを入れて頂戴」
スラリと伸びた両脚のうえにある尊大なヒップ。
その中心では、うっすらと口を開いた女唇からピンクの内肉がチラリと官能的に覗いている。
坂西のペニスが開いた秘唇に押し付けられてきた。
瞬間、小夜子は臀部全体に広がる甘美な火照りに背筋を痺れさせながら次の感覚に胸を高まらせた。
「ああああぁぁ…………」
ずっと欲しくてたまらなかった固くて大きな男の感触……濡れた膣壁を擦りながら入り込んでくる坂西の男根に、小夜子は全身で悦びを表した。
「ハアハア、奥さんのここ……うぅ、ヒクヒクと蠢いてるよ……」
それは、ふっくらとした羽毛布団のようでもあり、温かなウォーターベッドのようでもあった。
「ああぁ、……突いて……激しく突きあげて……」
悩ましい声で懇願する小夜子に、坂西は激しく魂を揺さぶられながらズンッと力のこもった一撃を放った。
「んあっ、」
背筋を弓のようにしならせながら、細い顎をめいっぱい突き上げる小夜子。
坂西は、ムッチリと張りつめた双丘を両手でしっかり掴むと、一撃一撃に力をこめたピストンを開始した。
ヌチャクチャ、ズチャヌチャ、……
とめどなく溢れ出る愛液によって、ネトネトにヌラつく肉棒。
どんなに声を押し殺そうとも、水気を帯びた狭い穴での杭打ちが、廊下にまで卑猥な音を轟かせていく。
「ハッ、ハッ、んおお、……お、奥さん」
「んっ、んあ、んふうぅ……」
坂西は、腰をクイクイと動かしながら小夜子の上半身を抱え上げた。
柔らかい身体を器用にしならせる小夜子に、坂西もまた器用にペニスを叩き込みながら豊満な乳房を揉みしだく。
小夜子は自らブラウスのボタンをはずしてやった。
坂西の大きな手がすぐにブラウスの中へ侵入し、乱暴にブラカップを押し上げ重量級の乳房をブルンッと露出させる。
飛び出した乳椀にはすぐさま五本の指が食い込んだ。
人妻の柔らかい乳房を搾り上げるように揉みたくり、尖端で淡く色づいた乳首をコリコリと扱きあげる。
プリリッと突き出された尻の谷間では、汁まみれの肉棒が休むことなくピストンを繰り返していた。
「ああ、ダメ……狂っちゃう……んああぁ……いい、たまんない」
下半身から湧き上がる激烈な愉悦と、剥き出しのバストからは しこった乳首を抓られるたびに快美な電流が脳に突き刺さってくる。
小夜子は、これまでに経験したことのない戦慄の快楽に、身も心も粉々に打ち砕かれていった。
「あああぁ、奥さん、そろそろイキそうだァァ」
「あはぁ、……き、きて、……私の中に……熱いミルクをいっぱいかけて頂戴」
坂西は、真っ白い乳椀をギュウッと握りしめながら下半身に力をいれた。
そして、最後の一突きに全身の力をこめて叩き込んだ。
「うおおおおお……」
ドビュビュビュ―――
牡の搾り出すような唸り声と共に、灼熱のマグマが子宮へドドドッと打ちつけられてくる。
内臓をせりあげるような衝撃に、小夜子は声すら出せずに口唇を震えさせた。
二人は崩れるようにして、その場にしゃがみ込んだ。
息を切らしながら小夜子の背を抱く坂西。
小夜子もまた息をきらしながら坂西に顔を向けた。
そして、たどたどしい言葉で小さく呟いた。
「今日のことは二人だけの秘密よ……またご縁があったら遊びましょう」
瞼のあたりを淫らに染めたまま、小夜子がニッコリと微笑みかける。
「お、奥さん……うっ!?」
妖しい色香に引きこまれるまま、ゆっくりと顔を寄せていった坂西は、萎んだペニスになおも絡みついてくる小夜子の指に、驚きながらも再び欲情心を燃やしはじめた。
完






